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「災害時に思う」日本人の民度の高さと精神性は憲法17条にあった

2021年6月19日

日本のちょっといい話




日本を観光で訪れた観光客が口をそろえて言うのは「日本人はみな親切である」という評価を耳にします。
親切にできるというのは他人に対して思いやりを持てる心を持っているということであり、同じ日本人として嬉しく思います。

しかし海外の方が最も驚いたのは東北大震災のような大きな災害に見舞われた時の日本人の対応です。

がれきとなった家屋や車をあたかもおもちゃのように津波が押し流し、変わり果てた荒地に放心状態でさまよう被災者の姿が映し出されている様子が世界中に配信されている。

そのような状況の中でも秩序正しく整然と行動する人々の民度の高さに海外の人々は驚嘆しました。

3.11整然と並ぶ被災民

海外では、多くの場合,大災害後には暴動や略奪が大量発生し、社会が無秩序化するのが当たり前となっています。
未曾有の災害に見舞われながら自分も苦しいはずなのに、お互いに助け合い協力しあおうとする日本人の姿を信じられないという思いで見つめていました。

海外では大規模な停電になっただけでも略奪が始まります。

日本人のこのような高い精神性はどこから来たのでしょうか。
日本人の精神性を形作る原点となりうる条文化したものがあります。

それは聖徳太子が定めた17条憲法の第一条に記載されていました。

17条憲法

第一条、和を以て貴しとなし、忤(さか)ふること無きを宗とせよ。
「お互い仲良く調和していくことが最も大切であリ、争いごとは良くない」と記されていてこの後「何事も話し合いで決めよう」と続いている。

第三条、詔を承けては必ず謹め。
天皇の命を受けたら、必ずそれに従うこと。

十七条憲法の特質すべき点は「天皇の命」よりも「争うことなく話し合いで物事を決めよう」ということが憲法の一番最初に書かれていることにあります。

これは現在の民主主義を先取りしたものでその先見性にも驚かされます。

また国にとって民が一番大事であるというこのような考え方を持って作られた国が「大和」である。

わが国は,世界でも有数の災害大国です。
古代より毎年のように地震や津波,台風,豪雨,土砂崩れ,洪水,火山噴火,豪雪による災害に見舞われてきたのです。

日本はまさにこうした災害と「共生している」といえる国だ。

こうした何度も襲われる災害に対して立ち向かい、再び復興させ、繁栄を取り戻すにはみんなで協力していくことが必要だったのです。

自分さえ良ければという考え方では何度も襲って来る災難には立ち向かっていけません。
お互いに協力し合う「相互協力」が必要だったのです。

世界中が感嘆した日本人の倫理観と忍耐力の強さの原点となる考え方が今からおよそ1400年以上も前に聖徳太子によって記されていたのです。
このような日本人の崇高な精神性は失われずしっかりと私達のDNAの中に受け継がれていました。

日本人が持つ「強さ」と「優しさ」「他人への思いやり」に世界の人々は驚き称賛しました。

これこそが胸を張って世界に誇れる日本人の誇りです。

このような精神性が世界に広がっていけば、国同士での争い事も減っていきもう少し穏やかな世界になっていくのではないでしょうか。

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