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安倍首相辞任に伴い「安倍ロス」が世界の首脳とアンチに広がる

2020年9月6日

安倍首相辞任に伴い「安倍ロス」が世界の首脳とアンチに広がる

初対面、安倍首相がトランプの元へ押しかける

2016年11月18日の朝、安倍首相がニューヨークでトランプ大統領と初めて会談しましたが、そのいきさつをトランプ大統領が裏話として明かしています。

トランプ氏が大統領に当選した直後、安倍首相から電話を受けて早く会いたいと話があった際、就任後の1月20日以降という意味で「いつでもいい」と回答したと明かした。
2~4月ごろだと思ったという。
その後に安倍首相がすぐに会うつもりだと分かり、側近たちから「これは適切なタイミングではない」と色々言われた。
その理由は「現職の大統領はまだオバマであり、今会談をするのは現職の大統領に失礼に当たる」と言われたので断りの電話を入れたが、手遅れだった。
安倍首相はすでに飛行機に飛び乗りニューヨークへ向かっていたからだ。
着陸してから断るわけにはいかないのでお会いさせて頂くことにしたが本当にいい思い出になった」と披露している。

そこまでして会いに来てくれて悪い思いをする人はいないだろう、トランプ大統領もうれしかったのではないだろうか。

しかし、首相としての在任歴も長く各国の首脳と何度も会談を重ねている安倍首相がルールを知らない訳はないだろうと思えるのだが、確信犯だったら大した策略家ですね。



安倍首相トランプ大統領初会談

会談の場所は不動産王トランプ氏が所有するトランプタワー。
会談の時間もできる限り短くということだったが、馬が合ったのかかなり長い時間になった。

トランプ氏側は長女のイバンカ氏、夫のジャレッド・クシュナー氏、マイケル・フリン元米国防情報局長が同席した。

この時行われた会談は非公式の会談なので外部には漏らさないという約束になっているため内容については出てきていませんので、ここらは推測になるがおそらくこんな会話で話が弾んだのではないでしょうか。

トランプ氏はまだ各国の首脳と面識がないためそれぞれの首脳の人物像についてはぜひ聞いておきたかったのではないだろうか。

トランプ 大統領
あの、ドイツのメルケルというおばさんはどんな人間だ?」

安倍首相
「ああ、あの方はですね・・・・」
などなど。

こうして会談は盛り上がりトランプの心を見事につかみ、信頼を勝ち得ることに成功した。

しかし、巷では「とんでもない大統領が誕生した、アメリカがどうなるかわからない」といった風評が広がる中で世界のどの首脳よりもいち早く駆け付けたのには何か閃くものがあったのだろうか。

トランプ大統領が後日、安倍首相について長女のイバンカ氏がどのように評価したかについての話を紹介している。

 安倍信三首相に従っていればいい、彼は非常にクレバーな人よ。

トランプ氏の安倍首相への信頼感「シンゾー、どう思う?」

2018年に伊勢志摩で開催された先進7カ国(G7)首脳会議において、トランプ氏と欧州・カナダが激しく対立したときに安倍晋三首相が「裁定役」を務めるなど存在感を発揮した。

「パリ協定」や貿易問題で各国首脳がトランプ氏と激しくやり合った。

そしてトランプ氏が日本を除く5カ国の反発を受ける度に、困って振り向く先は安倍首相だった。

「シンゾーの言うことに従う」「シンゾーはこれについてはどう思うか?」

安倍首相が提案を出すと、トランプ氏は「う~ん」と言いながらも矛を収めた。
しかし、その後も別の議題になると再び「シンゾウどうだ?」が繰り返されそのたびに安倍首相が裁定役を務め場が収まる。

今年度に予定されているG7には猛獣使いと言われた安倍首相はもういない。
どうなることやら。

これまで日本の歴代の首相が国際会議に出席しても、日本の発言などほとんど取り上げられることはなく、記念写真撮影をしても一番端っこに収まるのが常で存在感が薄く日本の地位は低かった。

今は国際会議の場で安倍首相が各国の首脳から意見を求められることも多く、ここまで外交舞台で存在感を示せた首相はいない。

安倍首相が在任中に外国を訪問した国は80か国に上り、延べ176回にもなり、各国と信頼関係を築いてきた。

国際舞台において顔の見えなかった日本の地位を飛躍的に高めたことは大きな功績だが、なぜか日本のマスコミは功の部分は決して報道しない。

オバマ大統領は日本に冷たかった

安倍首相が日米会談のため訪米した時も遠くから出向いたのに会談時間も45分という短さでオバマの笑顔もなかった。
同盟国の最高権力者が太平洋を渡って来たというのに、ねぎらいの言葉もなかった。

オバマ政権とのギクシャクした関係は、民主党政権下で日米関係がズタズタになった上、安倍首相が電撃的に靖国神社に参拝したことで決定的なものとなった。

「なぜ日本の首相は、国益にならないことをやるのだ?私には理解できない」

これがオバマ大統領の反応だった。
親中派のオバマは中国の反発を嫌がったのだ。

しかし、そんなオバマが中国の膨張を許し、それを今トランプ大統領が後始末をしているのが現状だ。
その時の日米関係と今を比べると隔世の感がある。

安倍首相辞任について海外の反応

アメリカ・トランプ大統領

本当に素晴らしい友人で、われわれはとても良い関係だった」と強調。
「実に気の毒だ。彼は自分の国をとても愛していたし、辞任は想像できないくらいつらいことだろう」と語った。

アメリカ・バイデン前副大統領

あなたの友情とリーダーシップに感謝します。
辞任されるのは悲しいですが、私たち両国の強い同盟関係は、これから何世代も続くでしょう。ご健康をお祈りします、私の友よ。

アメリカ・ボルトン前米大統領補佐官

迷走しがちなトランプ大統領の外交を「現実に近いところにつなぎ留める重い金属の鎖のような存在だった」と評価した。

イギリス・ジョンソン首相

安倍首相は日本の総理大臣として、日本や世界のために偉大な業績を残しました。
彼の指導で、イギリスと日本の関係は、貿易、防衛、文化の面でより強化されました。
これまでの任務に感謝するとともに、ご健康をお祈りします。

カナダ・トルドー首相

安倍首相は日本の総理大臣として、日本や世界のために偉大な業績を残しました。
安倍首相、あなたのビジョン、リーダーシップと友情により、両国はより近づくことができました。
このことと、あなたがより良い世界を築くために尽力してくれたことに、感謝します。
ご健康をお祈りします、私の友よ。

台湾・蔡英文総統

安倍総理は在任中において台日関係に多大なる貢献をされ、今後どんな立場においても台湾にとってもっとも大事な友人であります。
これからも、ともに台日関係をさらに強化していきたいと思います。どうぞお体を大事に、治療によって体調が万全になるように祈っております。

 

オーストラリア・モリソン首相

オーストラリアは、真の友人であった日本の安倍首相に感謝します。
彼のリーダーシップ、賢明さ、寛大さ、ビジョンは、私たちの領域やさらに広い世界に平和、自由、繁栄を促しました。

インド・モディ首相

私の友人、安倍首相の病について知り、悲しんでいます。
近年、あなたの賢明なリーダーシップと献身により、インドと日本の関係はかつてないほど深く、強いものになりました。早期の回復を望み、お祈りします。

イギリスのジョンソン首相をはじめ、世界各国の首脳から電話が相次いでいるが、辞任する安倍首相にアメリカのトランプ大統領とロシアのプーチン大統領側から電話協議が呼びかけれ8月31日に協議が行われた。

二つの大国が日本の首相の退陣に際して話したいということはこれまで日本の外交においてはなかったことである。
いかに世界の中での存在感が大きかったかを物語っている。

各国の首脳に安倍ロスが広がっているが、「安倍辞めろ」「安倍政治は許さない」と8年近くも叩いていたアンチ安倍派にも目標を失ったことで安倍ロスが及んでいる。

が、

しかし早くも次のターゲットを見つけたようです。

安倍元首相の「ダイヤモンドセキュリティ戦略」で進む「中国包囲網」

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