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安倍首相の「ダイヤモンドセキュリティ戦略」で進む「中国包囲網」

2020年9月6日

「中国包囲網」セキュリティダイヤモンド戦略

この「セキュリティダイヤモンド戦略」とは、安倍首相が第一次安倍政権を発足させたときに安倍首相が提唱した構想です。
多国間で協安全保障条約を結び、中国に対しての包囲網を敷くというものです。

安倍首相の構想による「セキュリティダイヤモンド戦略」をもとに現在ではインド太平洋戦略構想と名称を変え進められています。

辞任が決まった安倍首相にアメリカのンペオ国務長官が以下のようなメッセージをツイートで発信しています。

@SecPompeoUS government 8月30日

ポンペオ国務長官「アメリカは安倍首相の日米同盟前進とインド太平洋戦略構想に感謝します。
良き友人として寂しく思い、彼がすぐに良くなることを願っています」

今やインド太平洋において重要な安全保障戦略のもとになった「セキュリティダイヤモンド戦略」を提唱してくれた安倍首相に感謝の念を伝えているのです。

ご承知のように中国は南シナ海で強引な埋めてを行い、人工島を次々と作り、軍事拠点化しようとしています。

それに対して日本とアメリカもただ手をこまねいている訳ではありません。

日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4か国で連携して中国の軍事的台頭を包囲する集団安全保障構想で対応しようとしています。

そのオペレーション名が「インド太平洋構想」です。

この構想を第一次安倍政権発足時に安倍首相が英文による論文「Asia's Democratic Security Diamond(アジアの民主的な安全保障ダイヤモンド)」として発表しています。

そしてこの安倍首相によって書かれた論文をもとに2007年8月22日にインド国会で、また2013年2月23日のワシントン戦略国際問題研究所で演説を行っています。




「セキュリティダイヤモンド戦略」とは

「セキュリティダイヤモンド戦略」において太平洋における平和と安定と航行の自由は、インド洋における平和と安定と航行の自由と切り離すことができない」と宣言しています。

太平洋からインド洋にまたがる領域をひとつの地域とみなし、「インド洋から太平洋へかけ」ての領域を一体性のあるものとみて、「力」ではなく「法と、ルール」に基づく秩序のもとに開かれた航行の自由を守るとして、「セキュリティダイヤモンド戦略」を打ち出したのです。

「太平洋とインド洋にわたる航行の自由」が、中国の挑戦によりそれが脅かされつつあり「次第に、南シナ海は『北京湖』になりつつあるかのようにみえる」と警告をしている。

近年になり、「セキュリティダイヤモンド戦略」から「インド太平洋構想」と名称を変えていますが、その理由は不必要に中国を刺激しないためであるが、その根底にあるのはあくまでも台頭する中国を包囲する「セキュリティダイヤモンド戦略」である。

日本とインドが結びつくことによって、「拡大アジア」は米国や豪州を巻き込み、太平洋全域にまで及ぶ広大なネットワークへと成長するでしょう。開かれて透明な、ヒトとモノ、資本と知恵が自在に行き来するネットワークです。
ここに自由を、繁栄を追い求めていくことこそは、我々両民主主義国家が担うべき大切な役割だとは言えないでしょうか。

とインドに呼びかけた。

この戦略は第一次安倍政権に就任したときから安倍首相が各国の首脳と会談を重ね進めてきていた構想です。
そのセキュリティダイヤモンド戦略」をトランプ政権になってアメリカの新たなアジア太平洋戦略の基軸として取り入れたのです。

日本の戦略構想をアメリカが取り入れたのは歴史上初めてのことです。

南シナ海において「航行の自由作戦」としてミサイル巡洋艦を派遣しているのも「インド太平洋構想」の一環として行われています。

またこの構想は日本、アメリカ、インド、オーストラリアの4か国を中心に「自由で開かれたインド太平洋」における一大経済圏を構築し、将来は台湾をはじめASEAN諸国を取り込んでいくという狙いもあります。

現在アメリカと中国という二大大国が覇権をかけて正面から激突していますが、第一次安倍内閣に就任した13年前から安倍首相はこうなることを予想していたようで、長年かけて撒いてきた種が今、芽吹こうとしています。

アメリカと日本の同盟国である韓国は日本が主導した戦略なので参加は困難があるとして参入を先延ばしにしている。

加速するインド太平洋構想

読売新聞オンライン 2020年8月28日

日米豪印の安保高官が10月に会合、対中国の連携確認へ

米国のロバート・オブライエン大統領補佐官が、日本と米国、オーストラリア、インドの4か国の安全保障担当高官による会合を10月にハワイで開催する意向を明らかにした。
日米豪印は、自由で開かれたインド太平洋構想を支える中心国で、軍事力を背景に一方的な海洋進出を強める中国に対する連携を確認する狙いがある。

産経新聞 2020年7月21日

日米豪、西太平洋・南シナ海で共同訓練 中国を牽制

海上自衛隊トップの山村浩海上幕僚長は21日の記者会見で、西太平洋と南シナ海で日米豪3カ国の共同訓練を19日から23日まで実施していると発表した。
一帯の海域では中国が新型コロナウイルス禍においても覇権拡大をもくろんでおり、共同訓練には中国を牽制(けんせい)する狙いもあるとみられる。

YAHOOニュース 2020年7月14日

来年の日米軍事演習に英最新鋭空母クイーン・エリザベスが参加か 空母打撃群のインド太平洋常駐も

新型コロナウイルス・パンデミックに乗じて中国が香港や南シナ海、中印国境での動きを活発化させているため、香港の旧宗主国イギリスは来年に初めて航海する最新鋭空母クイーン・エリザベス(満載排水量6万7669トン、全長284メートル)をインド太平洋での日米合同軍事演習に参加させると英紙タイムズが14日、特ダネとして報じました。

日経新聞 2020年6月4日

豪印、防衛協力で新協定 対中けん制 首脳が合意

オンラインで首脳会談を開いた。両国軍の相互運用能力を高める協定で合意し、共同声明を発表した。
通商や領土を巡り中国との緊張が高まる中、豪印は日米主導で中国に対抗する「自由で開かれたインド太平洋」構想に賛同、対中けん制で足並みをそろえ防衛協力を拡大させることに合意した。
米印海軍と日本の海上自衛隊による共同訓練「マラバール」への豪州の参加も協議されたとみられる。

共同通信 2019年11月30日

日本とインド、初の戦闘機訓練へ 安保協力強化、中国意識

インド訪問中の茂木敏充外相と河野太郎防衛相は、ニューデリーで初の日印外務・防衛閣僚協議(2プラス2)に臨んだ。航空自衛隊とインド空軍の戦闘機訓練を日本で開催する方針で一致。

安倍総理が目指した集大成の成果!米国務省副長官、「クアッド(インド太平洋NATO版)」に言及

米国務省副長官のスティーブン・ビーガン氏は2020年8月31日にクアッド(QUAD)同盟と呼ばれている米日豪印4ヶ国の関係を「北大西洋条約機構(NATO)」に準じたものに拡張して公式化することを米国は目指している」と発言した。

このクアッドは安倍首相の提唱した「ダイヤモンドセキュリティー戦略」から「インド太平洋構想」へと進化させたものをさらに発展させたものだ。
またこの構想は従来の日本、アメリカ、インド、オーストラリアに、韓国・ベトナム・ニュージーランドの3カ国を加えた「クアッドプラス」になるだろうとしている。

翌日、ポンペオ国務長官は「インド・オーストラリア・日本のほか韓国が米国のパートナーになるだろう」と述べた。

これに対して中国に軸足を移しつつある韓国は「米国側から『クアッドプラス(安全保障機構構想)』に関する提案を受けたり参加を要請されたりしたことはない」と述べている。

こうした韓国に対して米国内では戦略的に共にしない韓国を核戦争の脅威まで覚悟して守り続ける必要があるのかと批判する声も出ている。

いずれ、韓国は自由主義陣営に残るのか、あるいはレッドチーム入りをするのか踏み絵を踏まされる時がくるだろう。

それにしても中国の横暴さは目に余る

力で現状を変えようとしている中国の横暴さを表しているのが下の図です。

中国が勝手に引いた九段線というのがあり、この内側がすべて自分たちのものだというのです。
中国の赤い舌とも呼ばれています。

この赤い線の内側がすべて中国の領海と主張し、勝手に人工島を作り軍事基地化しようとしています。
要塞化が進めば日本はもとより東アジアやアメリカの安全保障も脅かされることになります。

そしてまた中国は、2049年までに米国に代わって世界一の支配国になることを目指すと宣言しています。
その目的は100年に渡り中国が受けた恥辱の歴史を排し、強国であった中国を取り返すのが目的です。

古代から19世紀前半に至るまで、中国は世界最大の富強国家だったというプライドがあります。
しかし1 8 4 0年のアヘン戦争でイギリスに敗れて、世界ナンバー1の座から陥落し、さらに1 8 9 4年の日清戦争で日本に敗れたことで、アジアナンバー1の座からも陥落することになります。

日本に負けたことで清(中国)は弱いとみなされその後はイギリス、フランス、ドイツ、ロシアなどの列強国による半植民地状態となり恥辱の100年を迎えることになる。

このように歴史上日本に対して恨みを持つ中国が世界のリーダーになったら、日本という国は一体どういう扱いを受けるのでしょうか。

日本人にとって想像もしたくないような状況を防ぐためには「セキュリティダイヤモンド戦略」のもとに各国とさらに連携を強めていくことがいかに重要かということが分かるのではないでしょうか。

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