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自衛隊施設内の食堂でパンと納豆を多めにとって3等空佐が停職に

2021年10月30日

航空自衛隊那覇基地は10月19日、自衛隊施設内の食堂で、パンと納豆を既定量を超えて収得したとして、航空救難団飛行群那覇救難隊の3等空佐(40代男性)を停職10日の処分にしたと発表した。

このニュースを見たときどこの国の話かと思ったが間違いなく日本の自衛隊員の話だった。

記事によると3等空佐は1人当たりの分配量を超えるパンと納豆(被害額計175円)を複数回、不正に取った。

食堂はセルフ方式で、3等空佐は「配食の量が少なく感じたため、多く取った」と説明しているという。

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思っている以上に自衛隊の予算は少ない

2020年の大雨災害で救助された赤ちゃん

このように災害の時には自分の危険をも顧みず救助してくれる自衛隊の方には腹が減ったときくらい好きなだけ食べてもらいたいと思うのだが規定がありそうもいかないらしい。

自衛隊幹部の説明によると「貴重な国民の税金を活用して職員食堂運営や食材の調達しているので残念ながら梱包物に関しては割り当て量があるというのが現状です。」という回答であった。

規定があるのはわかるけど好きなだけ食べさせてあげたい。
なんだか泣けてくる話だね。

予算不足で隊員も制服も装備も弾薬も足りない自衛隊員の様々な問題に関して国防ジャーナリストの小笠原理恵氏が書籍で軽傷を鳴らしている。
その記事の一部を紹介したい。



トイレットペーパーまで自腹の自衛隊。

トイレットペーパーを買う予算もない。
あまりにも予算が足りないために、他の省庁では見られないような涙ぐましい節約や、本来なら必要経費で賄うものを「隊員から集めたお金で買っている」という情けない状態が。

そもそも自衛隊の予算は無駄を極限まで切り詰めて運営されています。
カツカツの状況で「GDP比1%」の枠内に無理やり予算を収めています。

概ね「一回あたり45cm」として隊員の数や平均的なトイレの回数を積み上げて計算された予算なので、足りなくなっても基本的に補充はされません。
そのため仕方なく自分で外から買ってくるわけです。

「トイレットペーパー自腹問題」が国会でで取り上げられ、2017年の臨時国会で安倍総理が「この問題についてはただちに対応していきたい」と述べ、その後令和2年の予算に組み込まれこの問題にやっと決着がつきました。

自衛隊員は最近まで引っ越し貧乏だった

自衛官はほぼ2年ごとに異動があります。これまで引っ越し費用は定額支給であり、額が少なかったため2020年までは差額はすべて自腹でした。
そのため多くの家庭が転勤の度に数十万の赤字を抱えながら引っ越しをしていました。

引っ越し代の自腹負担については財務省の抵抗もありましたが、やっと改善されたのですが、引っ越しに伴うさまざまな物品の購入費用までは面倒見てもらえません。

例えば湯沸かし器ややガス器具は自前のため都市ガスとプロパンでは買い替えなくてはならず持ち回りしている方もいるようです。
カーテンのサイズが違う、子供がいれば体操服や制服などの買い替え費用がかかります。

自衛隊員は劣悪な環境下でも任務を遂行する

災害派遣された自衛隊員は劣悪な環境下「雑魚寝」で夜を過ごす。

現実の災害派遣で疲れ切った自衛官が「寒い夜にひと時の休息をとっている」時の画像です。暖房もない冷たい体育館の床に雑魚寝です。

自衛隊は“便利屋”ではない。災害派遣された自衛官のタメ息

自衛隊の任務は「機能回復までの応急的な復旧」で、活動範囲は「幹線道路や公共施設のみ」と定められています。

でも、お年寄りが家から運び出せない粗大ごみを、規定通りに出せと言われて途方に暮れています。
優しい自衛官がそれを見過ごせるわけがありません。見るに見かねたある自衛官は、そんな困っているお年寄りに代わって、災害ゴミを分別し集積場まで運んでいるそうです。

自衛隊の本分は有事の時、国の平和と独立を守るための侵略抑止・対処が主たる国防が本来の役目のはずだが。

制服自衛官は飲食店にも入りにくい。ひっそり缶詰で昼食休憩する現実

米国では、普段から国を守り、テロに対処してくれる軍人にも優待制度があります。

警察と同じで軍人も尊敬され、治安維持に役立っているのです。
ミリタリーパスという制度があり、各所に軍人だけのディスカウントショップや優待制度が存在します。

翻(ひるがえ)って我が国では、自衛隊や警察など市民を守る人たちがひっりと隠れて食事や休息をとらざるを得ない。これはとてもおかしなことだと感じてしまうのです。

防衛省のツイート、過去の批判から

普段でも、女性隊員だけでもコンビニのトイレを使わせてあげたい!

「自衛隊は有事でも赤信号で停止する」…嘘のようなホントの話

道路の占有等を行う場合は、管轄警察署長の許可を受けなければならないのですが、有事だと通知だけでOKになりました。

有事の時の自衛隊への道路交通法の適用除外はそれだけであり、赤信号を守らなくてもいいという記述はないのです。
もちろん、ウィンカー表示が要らないという記述もありません。法定速度も守らないとダメです。

当然でそうなると悠々と法定速度外で突っ走る敵を法定速度でゆっくり追いかける自衛隊という笑えないギャグが起こちゃいます。

「パパの仕事って違憲なの?」 自衛隊は学校でどう教えられているか

「自衛隊が憲法違反ということは分別のつく頃からニュース、ワイドショー(で言われ続け)、暴力装置と言い放った閣僚もいました。テレビを付ければ耳に入ってきます。

一家団らんの時そんな話題が(自衛官の家族に)流れてきたらどんな雰囲気になるか、皆さん想像できるでしょう?

我が国の教科書や義務教育の根底には自衛官に対しての職業差別や偏見があり、このことが自衛官の子供達の幼い心を傷つけています。

熊本県津奈木町災害派遣

総合訓練、こりゃあ腹も減る!

有事の時は命を賭して国民を守ってくれる自衛隊員の方。
パンと納豆ぐらい好きなだけ食べさせてあげたい!

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