LGBT問題を含んだポリコレの流れが加速しています。
ポリコレの正式名称はポリティカル・コレクトネスであり「政治的正しさ」 を指し、差別的な表現を止め平等で多様性のある社会を実現していこうという運動のことを指します。
今やLGBT問題への認識が広まり今や75%の企業がLGBT問題に関する取り組みを実施・検討している状態となっています
知識が足りないばかりに差別をするつもりはなくても結果的に差別をしてしまうことになってしまい、裁判沙汰になった例もあります。
そのようなことを防ぐためにも、LGBT問題についてもう一度基礎知識を確認しておきましょう。
LGBTの基礎知識
L レズビアン
・性が女性で女性を好きになる人
G ゲイ
・性が男性で男性を好きになる人
B バイセクシュアル
・男性、女性どちらも恋愛対象となる人
※性的指向
T トランスジェンダー
・生まれ持った性と自任する性が一致しない人
※性自任
LGBTとはこれら4つのセクシャリティの頭文字をとったものですが、L、G、B、は性的指向として区分けされます。
Tのトランスジェンダーとは、生まれた時の性別と自分で認識している性別が異なる人のことを意味し、「性自任」の問題として扱われます。
またトランスジェンダーは医学用語の”性同一性障害”とは、厳密には異なる言葉になります。
性同一性障害とは、医学用語で、性自認と身体的性が一致しておらず、医師の診断のもと外科的手術による一致を望む状態を指します。
トランスジェンダーは身体的な性別とは異なる性自認を持つ人全体を指し、外科手術までは望まないが、自分は男だと思えば男性とされ、女性と思えば女性として認めようという考え方です。
性自任と性的思考
トランスジェンダーを理解するには「性自任」と「性的指向」を分けて考える必要があります。
性的指向とは、人の恋愛・性愛がどういう対象 に向かうのかを示します。
性自認とは、「自分で認識している性」です。
身体的性が男性で性自認が男性の方もいれば、身体的性が男性で性自認が女性の方もいます。
持って生まれた体の特徴ではなく、自分はどちらの性を認識しているかということです。
性自認は「男性」「女性」だけでは」ありません。
下記のように「男性でも女性でもある」「男性と女性の間だ」「男性でも女性でもない」また意図的に「性自認を定めていない」といった様々なものがあり多様性に富んでいます。
そしてこの「性自任」に「性的指向」が加わるとさらに複雑化していきます。
性自任(トランスジェンダー)
- トランスセクシュアル
外科的な手術を望んでいるセクシュアリティです。 - クロスジェンダー
身体的性に関係なく性自認が男性にも女性にもあてはまらない」セクシュアリティを指す - クロスドレッサー
一般的に性自認(こころの性)と身体的性(からだの)が一致しているが、女装/男装など、異性装をする方を表します。
性的指向(好きになる性)
- 異性
- 同性
- 両性
- アンドロセクシュアル
性自認に関わらず性的指向が男性に向く人。 - ジニセクシュアル
性自認に関わらず性的指向が女性に向く人。
十人十色の多様なセクシュアリティ
セクシュアリティはこれらの観点が複雑に絡み合って形成されています。
トランスジェンダーの方はこのような多様な立場で悩んでいるのです。
LGBTの方の比率は私たちが思っている以上に多く存在しています。
日本人の約 7.6%がLGBTに該当するという調査(電通LGBT調査 2015)もあります
が、これは左利きである日本人の割合と、ほぼ同じであるといわれています。
LGBTに関しては問題点を含め様々な意見もありますが、受容できる社会を構築するために法制度などが世界的に進められていてこの流れを止めることはできません。
日本でもLGBTは広まりつつありますが、多種多様なセクシュアルマイノリティについての認識はアメリカほど進んではいません。
米フェイスブックの場合、性別欄に男性・女性合わせて58種類ものセクシュアリティが選べるようになっています。
目に見えないマイノリティであるLGBTを受け入れていく社会の構築が求められ様々なところで活動が進められています。
加速するLGTB問題への取り組み
- NPO法人による取り組み
- 地方自治体による取り組み
- 企業による取り組み
- 政府による取り組み
- 経団連が「LGBTへの取り組みの重要性」を提言。企業も対応が求められる時代に
"性的指向、性自認を理由に、個人が不当な扱いをされたり、不利益を被ったりするようなことがない、誰もが安心して、自分らしく、生きられる社会つくりを目指す"として様々な運動が行われています。
面接時の人事として気を付けるポイント
求職者の「(本当にそれが差別に当てはまるのかはともかく)性別による差別はいけないものである」というポリコレの意識も高まってきています。
企業が求人をする場合の対策すべきポリコレ対策の例として面接時に聞いてはいけないことがあります。
NGな質問
- 家族関係に関する質問
- 居住地に関する質問
- 生活環境・家庭環境などに関する
- 自身の性的指向に関する質問
- 信仰する宗教に関する質問
- 購読新聞・雑誌・愛読書などに関する質問
公平な採用のため履歴書から写真を無くそう
雇い主にとっては、美しい従業員のほうが売り上げがいいと考える雇い主が多いため、募集の段階で容姿に基づく差別があることが予想されます。
「履歴書は仕事への適性や能力を見極めるためのツールのひとつです。であるならば、性別や顔写真、配偶者の有無や家族構成など必要ありません。」
として履歴書から写真や性別欄をなくそうという活動をしている団体もあります。
知らなかったでは済まない社会に
- トランスジェンダーは単なる性同一障害ではないということを認識する。
- 社会的な取り組みが進んでいて今や身近な問題になりつつあります。
- 社内で何気なく言ったことで傷つけ裁判になる可能性もあります。
セクハラに対する認識は十分広がっていますが、今後は同じようにトランスジェンダー問題に関しても注意が必要となってきます。
理解はしていてもなんだか息苦しさを感じる社会になりつつありますが、多様性のある社会を目指すというのが世界的な流れですから受け止めなくてはなりません。
もはや知らなかったでは済まない状況となっています。


誰も不当に差別されない平等な社会を作ることは人類共通の理念であることは間違いなく正義である。
この流れに異論をとなえようものなら「弱者の権利を認めないのか」あるいは「差別主義者だ」という正義を盾に激しい非難を浴びせられてしまう。
今、アメリカではポリコレという流れが米国全体を覆い、リベラル派と保守層の間で対立を起こしているのも事実だ。
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