今、沖縄でチュチェ思想の勉強会や講演会などが定期的に開かれ、北朝鮮の政治思想を浸透させる活動が活発に行われています。
そして驚くことにこのチュチェ思想を普及させる活動を進めている人物の中に沖縄の政界・財界・学会の知識人や著名人が大勢いるのです。
金正恩委員長の誕生を祝賀するために毎年沖縄で「チュチェ思想新春セミナー」が開催されていて、全国各地のチュチェ思想研究者や日朝友関係者をはじめ、地元沖縄の学者、議員、団体役員などが多数参加しています。
2020年の今年のセミナーは1月11日、沖縄県立博物館・美術館において開かれ、
参議院議員の髙良鉄美氏
神戸市外国語大学名誉教授の家正治氏
沖縄大学名誉教授の平良研一氏
チュチェ思想国際研究所事務局長の尾上健一氏をはじめ各界から参加して開催されている。
目次
チュチェ(主体)思想とは
ポイント
- 人間は万物の主人であり、この世の主人公は人間である。
- ただし、人間は必ずしも正しい行動をとることができない。
- そのため優れた指導者(金日成~金正恩)が指導することで正しい行動をとることができる。
- 人が中心となった平等な国を作るためには一致団結した行動をしなければならない。
- 指導者はは頭であり、党は胴体であり、人民大衆は手足である。
- 胴体と手足は頭が考えたとおりに動かねばならない
- 頭脳には革命の血等から生まれた金一族にしかなれない。
チュチェ(主体)思想は「人間が全ての事の主人であり、全てを決める」という信念を基礎として「人間が主人公の国家を作る」とされている。
共産主義国家においてはその国の首領を決めるのは「党」であるがチュチェ思想では党の上に首領が置かれているので、親を変えられないように、「首領は変えることができない存在であり、人民は絶対的に従わなければならない」
しかも頭脳となる首領は選ばれた血統でのみ引き継がれると決められている。
一見、最もらしい思想のように思えますが、結局は「金一族」の独裁政治を維持するための一種のカルト的な宗教のような考え方です。
オーム真理教の規模が大きくなり国家になったようなものです。
「チュチェ思想」を拡散している著名人
チュチエ思想を信奉する著名人リスト
著名人
佐久川政一氏 沖縄大学名誉教授 |
佐久川政一氏は憲法学の権威でもあるが、チュチェ思想研究会全国連絡会会長を務めるチュチェ思想の宣伝者である。
日米同盟の破棄と辺野古新基地建設基地の撤退を主張している。
親北朝鮮の機関紙『金日成・金正日主義研究』にチュチェ思想ついての論考を寄稿している。
金日成・金正日主義研究のトップページ
チュチェ思想は自主をめざすたたかいの指導思想 (寄稿文)
・・・チュチェ思想に学び、それを普及することは、日本の社会を自主的で一人ひとりが主人となった社会をつくるうえでたいへん重要です。
著名人
鎌倉孝夫氏 |
キムジョンイル著作研究会全国連絡協議会代表世話人、チュチェ思想国際研究所理事を務める。
チュチェ思想の視点による『資本論』の読み解きや現代帝国主義としての新自由主義に対する批判を展開している。
日朝友好への貢献が評価され、朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議常任委員会より親善勲章第1級を授与されている。
・朝鮮は平和の砦(寄稿文)
著名人
武者小路公秀 |
日本の国際政治学者。公益財団法人朝鮮奨学会理事
徹底した反米、反体制、反権力主義者。人権擁護法案の推進者の一人であり、部落解放同盟との関係も深く、またチュチェ思想国際研究所の理事でもある。
金日成・金正日主義研究主義研究機関紙へ論文を寄稿している。
『金正恩著作集』から学ぶ
著名人
平良研一氏 |
セミナーでは、「諸悪の根源『安保』・『日米同盟』と対米従属の構造―『真珠湾』に始まる米軍基地問題の本質―」と題して講演を行い、チュチェ思想国際研究所会員でもある。
金日成・金正日主義研究主義研究機関紙へ論文を寄稿している。
安倍政権のあやまった歴史認識
・沖縄の反戦平和の戦いとチュチェ思想
著名人
仲村芳信氏 |
1月13日には、朝鮮侵略の歴史を清算しアジアの友好平和をきずくための講演会が開かれました。
講演会のあと懇親会が開かれ、沖縄大学の仲村芳信名誉教授の挨拶につづいて福岡・朝鮮歌舞団の歌や踊りが披露されました。
またチュチェ思想研究訪朝団(6人)団長の高良有政氏と副団長の仲村芳信氏が2009年2月12日から3月4日まで21日間にわたって訪朝している。
琉球国独立を取り戻そう 仲村芳信
琉球独立学研究論文
著名人
家正治氏 |
金日成・金正日主義研究全国連絡会の代表世話人である。
埼玉大学名誉教授の鎌倉孝夫氏を団長、神戸市外国語大学名誉教授の家正治氏を副団長、福島朝鮮学校を支援する会会長の住谷圭造氏を秘書長とする代表団のメンバーとして訪朝している。
金日成・金正日主義研究主義研究機関誌へ「朝鮮の社会主義憲法と社会的基本権」という論文を寄稿している。
チュチェ思想研究会のメンバーの周りに失踪者が多いと言われており、神戸市外国語大学の学生だった拉致被害者の有本恵子さんの恩師であった家正治氏との接点が指摘されている。
・チュチェ思想国際研究所創立四〇周年記念行事に参加して(寄稿文)
著名人
日森文尋氏 |
2017年8月に訪朝した際、「朝鮮人民は、金正恩委員長の卓越した指導によって一心団結し、核武力建設を発展させ、米国を対話の舞台に引きずり出す決定的な力を保持されたことに敬意を表します。
また、ICBM『火星14型』の試射を成功させたことは、この力を益々確固たるものにしました……」と当地の国会議事堂で金正恩をたたえる演説を行っている。
もう一人共に参加したのは民主党政権時代に法務大臣だった平岡秀夫氏。
・自主の道を先頭にたってきり拓く朝鮮と連帯する(寄稿文)
著名人
尾上健一氏 |
チュチェ思想を研究する「日本キムイルソン主義研究会」を1971年に元"中核派"の尾上健一が設立した。
金正恩第一書記に倣い、金日成・金正日主義を指針として日本を反動的支配階級の支配から解放することを呼び掛けている。
何度も北朝鮮へ渡航して、朝鮮労働党から直接指示を受けて日本で活動している
尾上健一事務局長が数十年間、チュチェ思想研究・普及活動を活発に展開してきたことの功績をたたえ2017年2月に平壌の万寿台議事堂で「国際金正日賞」を授受している。
金日成・金正日主義研究主義研究機関紙へ論文を寄稿している。
金日成・金正日主義を指針として新しい日本をきずく
・満面の笑顔にあふれる領袖の人民愛
著名人
高良鉄美氏 |
2019年に行われた参議院選挙で辺野古移設に反対の「民意」を強調し、「オール沖縄」の支援をバックに、立憲民主党の公認推薦を受け当選。
高良鉄美氏は2020年の1月11日に開催されたチュチェ思想新春セミナーにおいて次のように来賓挨拶を行っている。
「わたしは国会で沖縄と憲法の問題をとりあげ、誰もが真実を知り、国民のための政治がおこなわれることが大切であると主張しています。
日本だけでなく世界的な平和の実現にむけてともにがんばっていきましょう。」
著名人
![]() 参照:youtubeより | デヴィ・スカルノ氏 |
インドネシアのスカルノ元大統領第3夫人。日本名:根本 七保子
スカルノ大統領の死後日本でタレントとして活躍する。
金日成・金正日主義研究主義研究機関紙へ寄稿(インタビュー記事より)
―わたしたちは40年ほどまえからチュチェ思想の研究普及活動をおこなってきています。
もちろん日朝友好をすすめていくということもありますが、日本の社会をよくしていくうえではチュチェ思想が重要だと思いチュチェ思想研究普及活動をつづけています。・・・
キムイルソン花・キムジョンイル花普及後援会名誉会長 ラトナ・サリ・デヴィ・スカルノ
チュチェ思想世界大会にデヴィ夫人が参加
2012年4月12日、平壌の人民文化宮殿でチュチェ思想世界大会が開幕され来賓として出席している。
デヴィ夫人は幹部席の最全列に座り、来賓の挨拶に拍手を送っていた。
この大会には世界60カ国から3.000人が出席し、日本からはデヴィ夫人の他にチュチェ思想国際研究所事務局長の尾上健一氏らも出席している。
日朝友好のために拉致被害者は「諦めて」
デヴィ夫人は2015年7月29日の自身のブログで北朝鮮の拉致被害者家族に奪還断念を勧める持論を展開し、物議をかもしている。
また北朝鮮の核兵器保持についても、「自分の国を守るための抑止力」と支持している。
メディアがチュチェ思想関連記事を初めて報道
Asagei Biz 2020年12月14日
公安が強制捜査!「沖縄独立」を企てる“北朝鮮工作員”の正体
Aは北朝鮮の政治指導指針たるチュチェ(主体)思想、共産主義による世界革命を唱えるマルクス・レーニン主義の北朝鮮版とも言われるものを研究する「チュチェ思想国際研究所」の事務局長として活動。
「チュチェ思想国際研究所は事実上、北朝鮮の工作機関であり、Aは主要な工作員の立場にある。
Aとは先に取り上げたチュチェ思想国際研究所事務局長の「尾上健一氏」のことである。
「チュチェ思想」を拡散している関連団体
金日成・金正日主義研究会
日本キムイルソン主義研究会は、群馬大学医学部で中核派の活動をしていた尾上健一が、中核派を離脱後、群馬ハンセン病訴訟をきっかけにチュチェ思想に触れ創設した。
その後尾上健一は一線から退き、
副会長:大峰勝(連合高知副事務局長・高知県日朝友好促進協会事務局長)
結城久(全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン阪南地区統括責任者)
新里正武(朝鮮社会主義研究会事務局長・沖縄社会大衆党中央執行委員)
事務局長:植木正治(東京都公立学校教職員組合渋谷区教職員組合委員長)
以上の役員が選出されたがその中に大量の逮捕者を出している「連帯労働組合関西地区生コン(関西ナマコン)」の統括責任者である結城久氏が入っていることが注目される。
チュチェ思想研究会
朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)及び朝鮮労働党の公式政治思想であるチュチェ思想を信奉する北朝鮮国外の団体。略称は「チュチェ研」。
現在のチュチェ思想研究会全国連絡会の会長は、佐久川政一沖縄大学名誉教授が努めている。
チュチェ思想研究会の関連組織として以下の2つがある。
21世紀自主フォーラム
人間は未来を見て生活し活動をします。
人間がめざす未来は明るい未来であり、必ず実現できる科学的未来です。
私達がめざす未来社会は世界が自主化され、とりわけ人間の自主性が実現される社会です。
阿部ユポ(アイヌ文化振興研究推進機構理事)
世話人
尾上健一(チュチェ思想国際研究所事務局・事務局長)
世話人
結城久 (関西生コン支部執行委員)
世話人
新里正武(沖縄社会大衆党中央執行委員)
自主の会
現時代は人民が自主性を発揮し、自国と世界の主人として登場してきた自主の時代です。
今日、自主の道を進むことは時代の潮流です。
「チュチェ思想」という言葉は引っ込めてソフトな印象をもたせるため「自主」というキーワードを使い勧誘をしているが、どちらもチュチェ思想研究会の関連組織である。
これらの会は、アイヌ新法を作る運動に当初から関わっていたことが判明している。
日本教職員チュチェ思想研究会全国連絡協議会
日本各地に様々な「チュチェ思想研究会」が設立されているが、その中でも最大規模の団体が日本教職員チュチェ思想研究会全国連絡協議会であり、全国に数百名の教職員の構成員がいる。
日本教職員チュチェ研第24回全国(水戸)集会 (朝鮮新報)
会員には日教組に所属する教職員も含まれており、『産経新聞』によれば、日教組は過去には彼らが学校の授業にて北朝鮮の歌を教えるなどの行為が「偏向教育」であるとして日本各地で問題化したこともあるなど、「北朝鮮寄りの行動が目立つ団体である」としている。
エピソード
佐々淳行氏、日教組の教師に激怒
初代内閣安全保障室長を務めた「佐々淳行」氏は自著や産経新聞において、日教組組合員の教師が、警察官と自衛官の子供を立たせて「この子達の親は悪人です!」と吊し上げた事を記している。
当時警視庁警備課長だった佐々氏の子息が世田谷区立小学校で日教組闘士の女性教師Sから、「お父さんが警官、自衛官の子は立ちなさい」と言われ、立つとクラス全員に「この子たちのお父さんは、ベ トナムで戦争し、学生を警棒でなぐっている悪い人たちです」と言い長時間居残り、立たされるという体罰を受けた。
そのいきさつを聞いた佐々氏がその教師に問うと、反省の弁は無く、自民党や自衛隊、警察を口汚く罵り、この教師は「日教組の組織をあげて戦う」と発言したという。
憤慨した佐々氏が「私は一個人の父兄として貴方をクビにするまで闘う」というと、女性教師は突然、床に土下座して「クビになると食べていけない、みんな日教組の指示によるもの」と、教師は一転して謝罪しはじめた。
日教組は支持政党である日本社会党が朝鮮労働党との関係を強化した1970年代から北朝鮮との連帯を強調し、訪朝団の派遣を積極的に行い、北朝鮮の指導者を賛美してきた。
かつては旧社会党と共産党を支持政党とし、現在は「立憲民主党」および「社会民主党」を支持している。
団体日本教職員チュチェ思想研究会全国連絡協議会では歴代会長は日教組幹部経験者がやっている。
故、槙枝 元文氏 |
日本の教育者、労働運動家である槙枝 元文氏は計30年に渡って日教組の中央役員を務めて大きな影響力を持ったことからミスター日教組とも呼ばれた。
12年間にわたり日教組委員長として君臨した槙枝元文は、「私は訪朝して以降、世界の中で尊敬する人はだれですか。と聞かれると、真っ先に「キム・イルソン主席の名前を挙げることにしています。」と2002年の金正日総書記誕生60年の祝賀メッセージで述べている。
北海道アイヌ協会
北海道居住のアイヌの組織。
「アイヌ民族の尊厳を確立するため、その社会的地位の向上と文化の保存・伝承及び発展を図ることを目的とした団体であるが、チュチェ思想との関連性が伺える。
-以下、金正恩著作研究会結成集会経過報告より抜粋-
金正淑女史生誕100周年にあたる2017年12月24日、大阪において金正恩著作研究会結成集会が盛大に開かれ,結成の経過報告、会則、役員の提案をおこないました。顧問として金日成・金正日主義研究全国連絡会代表世話人の「家正治氏」とチュチェ思想国際研究所事務局長の「尾上健一氏」の2名が、共同代表として沖縄大学名誉教授の「平良研一氏」、朝鮮の自主的平和統一を支持する松本市民会議会長の「小松清志氏」、
北海道アイヌ協会副理事長の「阿部ユポ」氏、富山県平和運動センター議長の山崎彰氏、金日成・金正日主義研究全国連絡会事務局長の三上太一氏の5名が選出されました。
阿部ユポ氏 |
2017年10月に刊行された『金日成・金正日主義研究』の中に「先住民族として誇りを持って生きる」と題して「阿部ユポ」氏が寄稿を寄せている。
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※寄稿文より引用
私はチュチェ思想研究会の尾上研一先生を初め、チュチェ思想研究会の皆様とお付き合いするようになって20年近くになります・・・
阿部ユポ(本名:阿部一司)氏は内閣官房アイヌ政策推進会議の委員でもある。
アイヌには膨大な予算がついていて、2018年度のアイヌ政策の予算は、2017年度の 1.45 倍の 40億 5900万円となったと内閣官房アイヌ総合政策室が発表している。
- 協会が認めれば誰でもアイヌになれる、利権目当てに増えるアイヌ民族。
- 学費・免許・旅行代…全てタダ。
- 修学資金貸付制度を利用して今まで24億9千万円が利用されているが、返還されたのはたったの160万円だけ。
アイヌは巨大利権と化していて様々な不正受給の温床となっている。
-
【アイヌ利権】暴かれた数々の不正疑惑の事例、ウポポイ
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関西生コン

「関西生コン」は正式名称を「連帯ユニオン関西地区生コン支部」と言い、関西を拠点にする労働組合です。
「日本最強の階級的左翼労組として著名で、公安当局による常時監視対象労組なっている。
関西に拠点を置く労組にもかかわらず、沖縄で行われた新基地移設反対デモなどの活動報告が目立ちます。
関西生コンのメンバーは「沖縄辺野古現地闘争派遣団」として沖縄県名護市の大浦湾の座り込みやカヌー抗議に参加するなど、沖縄の活動家とは「共闘関係」にある。
2017年3月12日に、沖縄平和運動センターの代表である山城博治の保釈と辺野古への移設への抗議を求めて700人余の組合員が参加し、ミキサー車など250台が大阪市内の繁華街をデモ行進したことを、沖縄タイムスが報じている。
新基地滑走路の埋め立てには大量の生コンクリートが必要とされるため土砂埋め立て工事の利権が絡んでいる。
大韓民国から親北の反国家団体と認定されている在日韓国民主統一連合とその傘下の在日韓国青年同盟とは共闘関係にある。
日朝国交正常化の早期実現を求める訪朝団「日朝友好なにわの翼」が、2013年4月30日から5月4日まで訪朝した。このメンバーに、関西生コン支部の池上健士組員が含まれていたと朝鮮日報は報じている
労働争議を名目にしてあちこちの工事現場に嫌がらせをするなどの行為を行い、和解金を強要するなどを行ったとして、恐喝と威力業務妨害容疑で、幹部や組合員逮捕者85人を出している。
また社民党や新社会党の強力な支持団体でもあります。
2017年の新春旗びらきでは、当時民進党の辻元清美氏と社会民主党副党首の福島瑞穂氏が挨拶をしている。
辻元清美氏は暴力団とも繋がりがある関西生コンのトップである逮捕された委員長の武健一氏のことを『大阪のお父ちゃん』と呼ぶくらい親密な関係にある。
関西生コンは労組の名を借りた巨大な暴力団組織で、これまで80人以上の逮捕者を出している大事件であるのになぜかマスコミは一切報道しません。
どこに忖度をしているのでしょうか。
浸透する北朝鮮と中国の工作活動
チュチェ思想に沖縄が狙われている

沖縄がターゲットにされている理由としては、米軍の基地問題で賛成派と反対派の対立があり県民の気持が分断されている状況にあるため浸透させやすいのです。
その狙いは沖縄をチュチェ思想を浸透させ、琉球独立論を盛り上げることにより本土との分断化を図り、沖縄から米軍を追い出すことにあります。
朝鮮半島まで約1300kmにある西太平洋の「扇の要」ともいえる戦略的要衝の沖縄から米軍を排除できれば北朝鮮への脅威が一つ消えることになります。
そのため「チュチェ思想」の信奉者が沖縄の「新基地移設反対」を唱え、関係団体がデモに参加しています。
また「琉球民族独立総合研究学会」などを設立し、分断手法として「沖縄独立論」が取り上げられ沖縄のオピニオンリーダーと呼ばれる層に一定程度、浸透していて活発な運動をしている。
現実的には可能性は低いとは思いますが、狙いは沖縄を北朝鮮化し、日本から独立させることにあります。
とにかく沖縄の中での対立や本土との対立が多くなればなるほど北朝鮮には都合の良い状態なのです。
また沖縄が独立すれば、沖縄は中国の領土だったと主張している中国にあっという間に飲み込まれてしまうことは明白だ。
なぜ沖縄の基地反対運動に「ハングル文字」や「日教組」「労組」「中核派」の旗が多く見受けられるのか、そんな疑問を持つ方もいらっしゃると思いますが、「チュチェ思想」というキーワードから糸を手繰り寄せて行くとその関連性が見えてきます。
琉球民族独立総合研究学会
「琉球民族」を『日米によって奴隷の境涯に追い込まれた』存在と見做し、琉球の日本からの独立を目標とし、その方法の研究を推進することを目的に2015年3月15日に設立された組織である。
- 2016年には代表の松島泰勝が中国の北京大学で沖縄の自己決定権や米軍基地問題、独立などを巡って意見を交わした。
- 2018年には、国連で日本政府は固有の文化を持つ沖縄の人々を「先住民」と認めるべきだと主張した。
- 設立メンバー:松島泰勝(龍谷大学教授)、友知政樹(沖縄国際大学教授)、桃原一彦(沖縄国際大学准教授)らのメンバーによって設立
Sankei Biz 2021年10月5日
仏軍事研究所が「中国の影響力」報告書 沖縄を標的と指摘
フランス軍事学校戦略研究所(IRSEM)はこのほど、世界で影響力拡大を狙う中国の戦略について報告書を発表した。中国が潜在的な敵の弱体化を狙い、沖縄と仏領ニューカレドニアで独立派運動をあおっていると指摘した。
チュチェ思想と拉致被害者
1970年頃から80年頃にかけて、北朝鮮による日本人拉致が多発しています。
日本政府は北朝鮮に拉致された被害者として17名を認定している。
また「警察白書」によれば「北朝鮮による拉致の可能性を排除できない事案」として「883人」という人数が明記されているが、実はこの内の約7割は本人が納得の上北朝鮮に渡っている可能性があると言われている。
この頃の時代はまだ労働争議が活発な時代であり労働者の賃上げなどをめぐり企業と労働組合との間で正面からぶつかり合う対抗的な団体交渉が行われていた。
労働者の自覚や知識の向上のために、労働組合などを中心に「労働学校」が設立され労使交渉における闘争理論などを学んだ。
左翼と労組とは元々深いつながりがあるため共産思想のマルクス主義などの講義も設けられていて、そのなかで政治思想に興味があり、特に筋のよさそうな者をチュチェ思想研究会等に導いていった。
完全にチュチェ思想に染まり共感を覚えた若者が理想とする国である北朝鮮を訪れてみたいと思うようになるのは自然な流れである。
そうして自らの意志で北朝鮮に渡航したのはいいが、二度と帰れずそのまま行方不明者となっている。
渡航した者の中には若い女性も多く「よど号ハイジャック事件」を起こした赤軍派のメンバーの妻となっている女性が何人かいる。
金正日指揮下の特別工作員の手配によって「よど号」の花嫁となるべき女性たちは日本国内から選抜された。
多くは国内の金日成思想の信奉者である主体思想研究会(チュチェ研)周辺の女性たちだった。
・・・チュチェ研の幹部活動家だった金子恵美子は、1977年1月11日にパスポートを取得、2週間後の25日、羽田から出国。
のち北朝鮮で「よど号」実行犯の赤木士郎の妻になった。
赤軍派のメンバーの妻となった女性たち
森順子
1953年生まれ、朝鮮人の父と日本人の間に生まれる。77年にリーダーの田宮高麿と結婚、国際手配のため帰国できず現在も北朝鮮に在住。
福井タカ子
元看護婦、1975年に東欧経由で北朝鮮に入国し結婚。
黒田佐喜子
チュチェ思想研究会の幹部であり76年に北朝鮮へ入国しその後林盛亮と結婚。
水谷脇子
1956年生まれ、朝鮮文化研究会のメンバーで愛知大学生の頃から理想の楽園とされる北朝鮮へ憧れ77年に北朝鮮に渡り田中義三の妻となる。
魚本民子
1952年生まれ、高校時代から新左翼活動に傾倒し、76年に北朝鮮に渡りその後安部公博と結婚。 他4名がいる。
解説
拉致問題とは関係ないだろうが、現在も行われている労働学校の中に「アソシエ」という労働学校があるがこれは「関西生コン」が中心となって設立された学校である。
ホームページの「お知らせ」欄に「滋賀県警による関西地区生コン支部に対する不当弾圧に抗議する」「不当逮捕者の即時釈放を強く求める」という抗議声明が掲載されている。
また、国鉄千葉動力車労働組合により設立された労働学校のホームページを見てみると、鎌倉 孝夫氏(チュチェ思想国際研究所理事)(埼玉大学名誉教授)が講座カリキュラムの中に講師として招かれている。
韓国では文 在寅(ムン・ジェイン)政権になり、大統領府の要職の6割以上を左派勢力が占め従北政策が進み、日本と米国から距離を置こうとしている。
このことは1960年代から工作員を送り込み続けた北朝鮮による長年の工作活動がほぼ完成した段階にあるといえる。
-
北朝鮮の工作員4人逮捕、所持していた誓詞文と文在寅大統領との関係性は?
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あとがき
あらゆる問題や闘争課題の土台には思想があリ、戦いの土台は「思想戦」です。
実弾が飛び交うわけではないので目に見えないため分かりにくいのですが、このような「思想戦」における熾烈な戦いが私達が気づかないところで現実に行われているのです。
日本を侵略しようとするチュチェ思想について一人でも多くの方に知っていただければと思います。
日本を韓国の二の舞にしてはいけない。