過酷な中国人の日常生活編 ②

中国には「城管」と呼ばれ違法な屋台や露天商を取り締まる役人がいる。
城管は「都市管理法」を執行する組織で各都市に設置されている。
露天商は都市の景観を損なうためふさわしくないという理由でそれらを取り締まるというのが彼らの仕事だ。
城管のやり方は手荒いことで知られ、あいさつ料を治めていない露天商を見つけると屋台を破壊したり、暴行を加えるなどするため市民から恐れられている。
中国人から制服を着ている山賊と呼ばれている
取り締まりに抵抗すれば
- 城管が市民を殴るのは法の執行とされ
- 逃げようとすれば逃亡と言われ
- 懇願して許しを請えば公務執行妨害とみなされ
- 暴力から身を守ろうとすれば「抵抗」とみなされ
- 殴り殺した場合は急病として処理され
- 陳情したら精神が病んでいると罵られる
以上のような理由で一方的に処理され人権などお構いなし。
城管のほとんどは臨時職員で給与も安く、安い給料に対して、多くの権限を持っているため不正に走りやすい。
また寄せ集めの人間で成り立っているため質が低く“罰金”と称して賄賂などを要求や、没収した商品を横流しが横行している。
また食品を分け合うことが日常的に行われ、城管がその時食べたい物が狙われることが多い。
しかし、募集に対して城管のなり手が少ないこともあり、当局は黙認している状態だ。
彼らが実際どのような取り締まりを行っているのか知りたければ、YouTubeで「城管」と検索をかけると以下のような激しい取り締まりの様子を行っている動画が多数見つかる。
- 商品を路上にぶちまけられて涙ぐむ女性
- 専用のハンマーで商売道具や屋台などを破壊している
- 暴行を受け出血したまま路上に放置された女性
- 城管が振り下ろしたこん棒を体に受け、地面に倒れ込む店主を、複数の城管が取り囲んでさらに袋叩きにする様子
など、とても法治国家とは言えないような目に余る動画が色々と投稿されている。
確かに許可を受けないで物品を販売するのは違法だが、中国には月収1000元(約1万5000円)で生活する国民が6億人もいる。
そのため食いつないでいくためにやむなく行っている市民が大勢いるのが中国の現状だ。
その格差を無くすことが先決なことだと思えるが、生きる権利や人権などお構いなしに街の美観を損なうからという理由で容赦なく取り締まっている。
こんな社会の中で日常生活を送る中国人も大変だ、
つくづく中国に産まれなくてなくてよかったと思う。