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自国に誇りを持てないと国は衰退する「イギリス病」の例から学ぶ

2021年7月31日

国が衰退する原因は経済政策の失敗によるところが大きいのですが、自国に誇りを持てなくなると活力がなくなり経済が衰退するということもあるのです。

そのお手本となるのが「イギリス病」と言われている例があります。




イギリスの国際競争力の衰退

1960〜1970年代のイギリスは、労使紛争の多さと経済成長不振のため、他のヨーロッパ諸国から「ヨーロッパの病人」と呼ばれた時代があります。

そうなってしまった原因は、イギリスの左派政党である「労働党」が政権を担い「ゆりかごから墓場まで」をスローガンとした高度な社会福祉路線の実施・国有化による産業保護政策が原因とされています。

その結果、国内製造業への設備投資を減退させることとなり、資本は海外へ流出し、、国有企業は経営改善努力をしなくなっていき、イギリスは国際競争力を失っていくことになったのです。

これは経済政策の失敗によるものですが、もう一つ大きな原因があります。

左派勢力によるゆがんだ教育政策

この当時のイギリスは、自虐史観教育が蔓延し、教育の荒廃が激しく、子どもたちの深刻な学力低下を招いていたのです。

その当時使用されていた教科書にはイギリスがかつて所有していた植民地時代にどんな残酷な仕打ちを行っていたのかという内容がいたるところに散りばめられています。

イギリス植民地支配の残虐性とその犠牲となった有色人種の悲劇をグロテスクなイラストで強調したり、「人種差別に満ちていた侵略国家」として教えられていたのです。

大英帝国が悪の帝国だったかのような自虐的歴史教育が横行し、若者は国に誇りを持てず無気力になっていき、まさに国家としての危機的状況だったのです。

イギリスにも日本の日教組のような教員組合があって、特定のイデオロギーを子供たちに教えこむということが行われていました。

イギリスの日教組とも言える「教師労働者連盟」は、自国の歴史や伝統を否定する教育を推し進めましたが、これは左派の労働党が政権を維持するための選挙戦略として行っていたものでした。

イギリス病の要因となったのは「経済対策の失敗」と「教育制度」の二面が重なって引き起こされたのです。

病の克服「鉄の女サッチャー」の登場

そしてこれに対して、1979年の総選挙で保守党が政権を奪回し、鉄の女マーガレット・サッチャーが首相につくと国有企業の民営化、税制改革、規制緩和、労働組合の弱体化などの政策を推し進め、悪化する一方の経済に歯止めをかけることに成功しました。

そして見逃してはならないのが「英国病」を克服した原動力には、「経済改革」に加え、「教育改革」を断行したことがよく知られています。

サッチャー氏は1988年、「教育改革法」で、「教育水準の向上」と「自虐的偏向教育の是正」の2つの政策を断行しました。

サッチャー氏は強力なリーダーシップで10年をかけ地道に国民を説得し続け、抵抗勢力を押し切り、見事に正常な教育を復活させイギリス病を克服したのである。

自虐史観教育」これってどこかの国に似ていませんか、そうです日本です。

GHQによって刷り込まれた自虐史観

日本は戦後GHQによって「日本は侵略国家である」という洗脳をする”自虐史観教育”が行われていました。

GHQが「日本弱体化政策」の重要な柱として、日本を侵略国家として子供たちに洗脳する「自虐史観教育」を学校教育に導入し、日教組が中心的役割を担いました。

GHQの最大の目的は二度とアメリカに歯迎えないように日本人を洗脳して日本という国の弱体化を図ることにありました。

この趣旨に沿ってWGIP(日本人洗脳プログラム)が作成されたのです。

二度と米国への脅威とならないようにするためには戦争に対する罪悪感をいつまでも持ち続けさせることにより、日本人を腑抜けに仕立てることを目的としたプログラムです。

この政策はマスメディアやラジオ放送、学校教育などさまざまなところを利用して日本はアジアを侵略した悪い国だと印象操作が行われました。

「日本は他国を侵略した悪い国」と教えられていては、子供たちが自国の歴史に誇りを持てるわけがありません。

イギリス病が起きたのは1960年代からですが、アメリカはその前に国を弱体化させる要点が分かっていたのです。

そしてそれは綿密な計画のもとに実行されました。

WGIPの中における報道規制

戦争犯罪観を植え付けるための一環としてGHQは思想や言論を管理するため新聞、雑誌、映画などあらゆるメディアに対して徹底的に検閲を行い占領軍の目的にそぐわない新聞や書物を発行した出版社を処分するための報道禁止項目を制定しました。

プレスコード(報道禁止項目)

  1. SCAP(連合国司令官、もしくは総司令部)に対する批判
  2. 極東軍事裁判への批判
  3. GHQが日本国憲法を起草したことへの批判
  4. 検閲制度への言及
  5. アメリカ合衆国への批判
  6. ロシアへへの批判
  7. 英国への批判
  8. 朝鮮への批判
  9. 中国への批判
  10. 大東亜共栄圏への宣伝
  11. 解禁されていない報道の公表
  12. 占領軍兵士と日本女性との交渉

※30項目のうち一部抜粋

プレスコードの中に中国、韓国に対して批判をしてはならないという項目があります。
迷惑をかけた国なのだから「反論せずすべてを受け入れろ」ということです。

このことにより歴史的根拠に乏しい南京大虐殺、慰安婦問題、徴用工問題など他国の言うがままに受け入れなければならなくなり、後に外交カードに使われることになります。

しかし、そんな中でも日本人は頑張りました。
戦争で焼け野原となった日本を戦後わずか20年余りでアメリカに次ぐ経済大国まで押し上げたのです。

戦後レジーム(GHQ統治)からの脱却

奇跡の復興を成し遂げた日本ですが、日本人としてのアイデンティティーを失い、いつしか根無し草のような存在となってしまった。

故安倍首相はこのままではやがて日本という国は衰退するとして第一次安倍内閣の下で「戦後レジームからの脱却」を目指すとする方針を表明した。

戦後レジームとは「憲法」「教育」「国のあり方」などについて占領統制をうまく行うためにアメリカの都合により進められたた政策を意味する。

これを是正し、国のあり方について本来の日本を取り戻そうとして掲げたのが「戦後レジームからの脱却」ということだ。

特に「東京裁判史観」により植え付けられた贖罪意識を「未来の子どもたちに謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない」と訴えた。

その中の柱の一つである教育改革3法案を2007年に成立させ、我が国と郷土を愛する心をはぐくむ教育への転換がはかられた。
これを境に日教組による偏向教育が徐々に影を薄めていくことになる。

ロシアのウクライナへの侵攻により、戦後の秩序が破壊され混迷の時期を迎えている今だからこそもう一度光を当ててみる必要があるのではないでしょうか。

イギリス病に学び日本が飛躍するために必要なこと

日本が再び飛躍するためには自虐史観を完全に払しょくし、国民一人一人が国に対する誇りを取り戻すことが大きな原動力になります。

そのためにはGHQによって教えることを禁じられてしまった近現代史において何が真実だったのかもう一度掘り起こしてみることが必要です。

そうすれば日本という国の光の部分がたくさん見えてきます。

学校の授業で今を生きる私たちにとって最も重要な、今日の日本と諸外国の関係について近現代史ではほとんど教えられていません。
その理由は受験の関係でとかいろいろと言われているが、その根本にあるのは先述したプレスコードの⑤と⑧と⑨にあると私は考えます。

歴史的事実は教科書には書けないのです。

せめて海外へ行き歴史論争を挑まれたときに下を向いて黙るのではなく、是々非々で反論できるくらいの近現代史の知識は持っておきべきです。

イギリス病を克服したサッチャー氏の政策をお手本としてみれば、一人一人が自国への誇りを持つことがいかに大事かということが分かります。

日本人はもっと胸を張って海外へ出て行っていいのです。

そしてこんな時に聞こえてくるのがこのような状況をすべて理解した上で日本人に向けられた台湾の「故李登輝総統」の言葉です。

「日本人よ、もっと誇りを持て」

日本人が「日本精神リップンチェンシン」を失わない限り 世界のリーダーとして発展していくことが可能だと信じています。
今の日本人は一刻も早く 戦後の自虐的価値観から解放さなければなりません。
そのために日本人はもっと自信を持ち、かって武士道という不文律を築き上げてきた民族の血を引いていることを誇るべきです。


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